おこめの美米庵
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12月5日

いよいよ冬将軍の到来です。

 

今年最強の寒波により平地にも雪が降ってきました。

 

農家にとっては、早くも27年産へ向けての会議が始まって

 

います。管内の世界遺産、五箇山合掌集落も雪景色です。

 

これからは3メートルを超える雪が降り、観光客も多く訪れます。

ただ、そこまで行く際の車の運転には充分ご注意を。

 

 

11月30日に「なんと米推進会議」を行いました。

今年産の反省点では、なんと言っても五百万石の減収が大きなテーマとなりました。 お盆以降の曇天により登熟歩合が上がらないのは充分承知ですが、栽培技術のうえでは春〜夏にかけて稲穂の姿が理想形からずれていたことが指摘されました。

一般的に豊作を連想させる稲穂の姿は、1本の穂に多くの籾を付けることで、長い稲穂が重さにより、「こうべを垂れる」というものでしょう。 しかし、1本の穂に多くの籾が付いた場合、100%の籾が登熟することは難しいことです。

 

穂は先端から根元に向かって色付きます。 猛暑の年には、根元まで色付きが到着する前に先端から胴割れを起しますし、今年のように曇天の年には根元の籾はいつまでも登熟せず青いままです。

今や、稲穂の理想形は1本の穂は短く「こうべを垂らさず」、その分たくさんの茎や穂をあげるもので、穂重型の稲から穂数型の稲へと意識転換が必要です。 再度この冬、農家へ丁寧に説明を続けます。

 

 

 

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11月6日

平成26年産米の稲刈りが終了しました。

 

田んぼでは、完熟堆肥や土壌改良資材がまかれたあと、

 

秋起しが始まっています。もう来年産への作業を始めた

 

農業者に対し、厳しい自然環境でもリスクを低減できる

 

営農指導をしたいと改めて思いました。

 

北の方では雪の便りも聞こえます。当地でも今月下旬には山に初雪が降るでしょう。

熟考の冬にしたいと思います。

 

 

8月下旬の日照不足により、早生から中生品種まで登熟不足で豊作というわけにはいきませんでした。

特に五百万石は順調な初期生育によって充分な籾数が付いたものの、終盤戦の登熟歩合が平年の72.2%に対して51.1%に留まり、

中生品種の代表格、コシヒカリは9月の好天を受けて期待されましたが、こちらも平年登熟84.3%に対して79.3%と苦戦しました。

ところが国の発表した作況指数は101の平年作。 ひとつの穂に付いた籾の数は多く、確かに国がコメと認める1.75ミリ以上の米は充分にありましたが、JAなんとで調整する酒米2.1ミリ、コシヒカリ1.9ミリの網上には多くは残りません。

お盆までの豊作基調が一転させた日照不足は、あらためてお天道様の大切さを思い出させます。

 

 

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10月6日

山田錦は8日からの刈取りが予定されています。

 

猛暑となった昨年に比べれば1週間ほど遅い収穫ですが

 

平年並みと考えています。

 

稲刈りの終えた圃場では、大麦の播種が始まっています。

 

(写真下)

 

五箇山地域の稲刈りも終了し、まもなく紅葉の時期を迎えます。

当地においては朝から雨が降り続いているものの、通常の雨量程度で、強い風も吹いていません。

 

 

秋の台風は、大陸の高気圧に押されて太平洋側ルートを通ることが多いのですが、その度に立山連峰をはじめとする北アルプスの有難さが身にしみます。 高い山々が風をブロックして、ほとんど暴風には至りません。

特別ありがたい理由は、近年作付けに力をいれている山田錦にあります。

山田錦は脱粒(穂から籾が外れる)しやすい品種で、コンバインでの収穫時でも速度を上げて走ると、籾が圃場にばら撒かれてしまいます。

そんな品種ですから、収穫間際に強風が吹くと稲が棒だけになってしまうのです。

やっぱり自然の山々は無くてはならない宝物です。

 

 

 

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9月17日

8月の長雨から一転して、9月は好天が続いています。

 

収穫期を迎えているコシヒカリですが、高温による胴割れの

 

心配は無く、黄化がじっくりと進んで農家はゆとりを持った

 

日程で稲刈りを行っています。コシヒカリの初検査は22予定です。

 

今年は高温障害もなく、1等米の比率は昨年より上昇するの

 

ではと予測しております。

 

最後のトリを務める山田錦は、まだ黄化前です。収穫は来月10日頃からかと思います。

 

 

恒例の「コープこうべ生産地研修会」ご一行がお見えになり、地元農家と交流を深めました。稲刈り体験では、大型コンバインと手刈りによる収穫を楽しんでいただきました。高齢の農家の方は毎年神戸から来る可愛らしい都会っ子への手ほどきを楽しみにしているようです。

写真右は、火力を使わず乾いた空気を送り込む方式で籾を乾燥するカントリーエレベーターの見学風景ですが、繁忙期にも関わらずゆっくりと記念撮影を楽しんでもらえました。

 

 

 

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9月3日

早生の酒造好適米、五百万石の刈取りは8/20、雄山錦は22日

 

からスタート。例年並みのスケジュールで始まったものの、

 

悪天候で農繁期を迎えたのは28日となってしまいました。

 

待ちに待った好天で鬼気迫るオペレーターの活躍で、8月中

 

には大半の稲刈りが終了いたしました。

 

コシヒカリは登熟期を迎えており、10日からの刈取りを予定しています。例年、秋雨前線との戦いになりますが、今年の天候はどうでしょう。

 

 

山田錦はようやく、穂揃いから傾穂期へと移ってきました。昨年はこの時期の天気が悪くて低収量になりました。何はともあれ天気次第です。(写真左)

長雨が続いて気になる収量・品質の結果ですが、五百万石は9/1に初検査を迎えました(写真右)

22t余りの五百万石を検査いたしました。 検査結果は全量1等となったものの、豊作基調であったH25産米に比較すると品質は見劣りする結果となってしまいました。

 

 

 

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8月18日

季節はずれの秋雨前線(戻り梅雨?)がもたらした大雨で、

 

被害がありました地域の皆様にはお見舞い申し上げます。

 

当地でも大きな雨はあったものの稲の倒伏や水路の損傷には

 

見舞われずコシヒカリは曇天の中での登熟期となっています。

 

出穂期を迎えている稲に不順な天気が重なると、登熟不良や倒伏を引き落として歩留まりが悪くなります。その点では、収穫間際の五百万石よりも傾穂期を迎えたコシヒカリへの影響が気になるところです。早生の稲刈りへの準備は進んでいます。

 

 

8月上旬には夏季座談会を開催し、カントリーエレベータの稼働計画や、出荷時の注意点など説明しました。(写真右)

8/13には酒米組合主催の刈取り目合わせ会が開催され、酒米にとって最も注意が必要な胴割れ米の防止について意識の統一を行いました。(写真左)

その日の目合わせ会で、最も早く登熟を確認した圃場が(写真右上)です。

刈取り適期はこれから5日後の18日で、昨年並みの早さです。 しかし、昨日までの雨の影響で、今日の稲刈りは行われず明日以降に持ち越されています。

 

 

 

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8月1日

7/28 ようやく梅雨明けしました。

 

平年より4日ほど遅くなりましたが早生酒米の出穂期とあって

 

ひと安心です。この後、出穂期を迎えるコシヒカリや山田錦も

 

同様ですが、この開花期に極端な低温や高温が続くと受粉が

 

不調となり不稔(モミに実が詰らない)が生じます。自然条件

 

に振り回される稲作りですが、特に出穂期は祈る思いです。

 

五百万石の稲穂は穂揃期から傾穂期に入っており(写真左)、現在花盛りを迎えています。 イネの花は好天日の午前中、2時間ほどしか開かないのですが、モミが割れて雄しべが顔を出すところが写真右となります。

 

 

7/23には「なんと酒米サミット2014」を開催いたしました。 平成7年「五百万石田まわり」として始めて以来、今回が20回目の大会となり、県内外の蔵元38件、酒販店・米卸業者13件の方々にお越しいただきました。 第1回時の大会冊子を開いて見ますと、蔵元の参加はわずか9件(うち、県外蔵元は1件)でした。  その後20年の間に、多くの実需者の方々にご愛顧いただき、感謝、感謝です。 当日は、五百万石・雄山錦・山田錦の圃場視察(写真1)、会場を移して、はせがわ酒店の長谷川社長による基調講演、パネルディスカッションと大変有意義な時間となりました。

 

 

 

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7月16日

梅雨空が続いています。

 

管内の田んぼは緑のジュータンを敷き詰めたように美しい色

 

合いを出しています。一見、同じ緑色に見える田んぼですが、

 

品種により色の違いが分かります。(写真下)

 

写真の左側がコシヒカリ。右側が五百万石です。

 

心配していたエルニーニョの発現も、「夏から秋へ発現期がずれ込む見込み」と修正され、今年も暑い夏になるとのこと。最も心配していた「梅雨明けが遅れ、極端な日照不足から早生の酒造好適米が凶作」の最悪シナリオが崩れそうでひと安心です。

 

 

葉色は通常、日を追うごとに薄くなっていくので、出穂期の最もパワーを必要とする頃にチッソ肥料を与えて葉色を上げていきます。

五百万石はあと数日で出穂を迎えるとあって、最も葉色が濃くなる時期です。 対するコシヒカリは色ざめのピークを迎え黄緑色になっています。これから遅行性の肥料が溶け出してどんどん色が出てきます。 五百万石は、早い地域では出穂期を迎えました。50%の出穂状態を出穂期、80%を穂揃え期と呼びます。

来週23日はいよいよ「なんと酒米サミット2014」です。全国から多くの酒造関係者が当地へお見えになります。生産者一同、楽しみにお待ちしております。

 

 

 

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7月1日

7月に入り、五箇山合掌集落も緑が色濃くなってきました。

 

五百万石や雄山錦といった早生の酒造好適米が出穂期を迎え、

 

収穫に向かい次の生育ステージに進んでいきます。5月上旬に

 

2〜3本で植えられた苗は茎数20本を越える、立派な稲に育ちま

 

した。尚、コシヒカリは2週間遅れくらいで進んでいます。

 

早生品種は稲の皮を剥いでいくと幼穂が確認できます。右端の白い毛のようなものが幼穂で、これが成長して稲穂になります。写真右は幼穂長が5mmとなっており、これから稲はチッソ肥料、水、酸素を消費しながらグングン成長します。

 

 

早生品種の葉っぱの色は田植え時に比べて、淡くなってきました。水稲に使われる肥料は、肥効調節型肥料といって田植え時に投入した肥料が、速効成分と遅効成分に分かれていて、稲が肥料を必要とする時期に合わせて溶け出してきます。

現在は、田植え直後に溶出した速効性肥料が切れてきて葉色が薄くなってきました。 これからは幼穂が育ってチッソ肥料の必要な時期になるため、遅効性肥料の溶出が始まります。

 

もちろん、稲には早生品種から晩生品種まで、田植えは同時でも、幼穂の入る時期は品種によって違いますので、田植え時に投入する肥料の種類を間違うと取り返しのつかないこととなります。

葉色は半月後には濃くなり様変わりするでしょう。

 

 

 

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6月17日

6月5日、梅雨入りしました。昨年より13日も早い梅雨となり

 

鬱陶しい日々を覚悟しているのですが、思ったほど雨が降り

 

ません。田植え後の5月には生育遅れが見られた稲ですが、

 

6月に入って平年を追い越してきました。

 

早生の五百万石などは田植えからやがて1ヶ月半を迎え、葉令は10枚。分けつ(1本の稲体の節から新しい茎が発生すること)により茎数も20本近くまで増えてきました。

 

 

田植え時に1株に3本程度植えられた稲は分けつによりどんどん増えますが、最高分けつ期(田植え後45日)を過ぎて発生した茎は、「無効分けつ」といって穂が上がることなく消えていきます。この「無効分けつ」は田んぼの栄養分を奪い取って消えていき、稲体を弱らせてしまいます。 そこで、田んぼの水を断つことで、分けつを止める作業が必要となります。

その管理を「中干し」と言います。 その名の通り田んぼを干すわけですが、稲の分けつを止めるだけでなく、土中に酸素を送り込み健全な根を促す重要な管理です。 農家は田んぼに溝を切ってスムーズな排水ができるよう、溝切り作業の真っ最中です。

 

中干し作業や水管理が円滑に行われるように、JAでは今年から生育調査を行っている基準の田んぼにメッセージカードを立てることにしました(写真左)

従来からの青田まわりと合わせて、農家との距離を縮められるよう試行錯誤しています。(写真右)

 

 

 

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6月2日

季節はずれの暑い日が続いています。天気の良い日に山から

 

見下ろすと、水田に囲まれた集落が島のようです。こうして

 

写真で見ると水田がダムの役割をしてるのが良く分かります。

 

今年の夏はエルニーニョの発生が予想され梅雨入りも明けも遅く、7月の降水量は例年より多だと発表されています。米は出穂期から開花期の天候が重要なので、太平洋高気圧のすみやかな北上を祈るばかりです。

 

 

管内の営農組合でつくる「担い手組織協議会」の生育調査が始まりました。  各組合で決めた生育観測圃場で稲の生育を毎週日曜日に調査し、JAへ報告します。  JAでは各組合の報告データを一覧表にまとめて、毎週フィードバックします。 5月22日には生育調査の方法を学ぶ研修会を開催しました。

米づくりのプロである農家にとっても、稲の草丈や葉齢、茎数、葉色などの調査は難しいもので、県やJAの指導員の話しを熱心に聞きいっていました。

 

 

 

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5月16日

好天恵まれて苗の成長が早いため、農家は田植えの予定を

 

2〜3日早めて進めています。多くの農地を担っている集落

 

営農組合は、田植機1台に4〜5人の人員を割り当てて作業を

 

進めます。いかに田植え作業の効率を上げるかは、苗の供給

 

時間にかかっています。

 

畦へ到着した機械への積み込みや、運転中の苗補給などはサーキットのピットインさながらの光景です。

 

 

植えつけている苗の姿です。  稲の葉の枚数を葉令といいますが、収穫期までに14〜15枚展開していきます。 右から出ている短い葉が第1葉で、定規を当てると根元からの長さが3cm余りとなっています。 この長さを第1葉鞘、通称 「腰の長さ」 といいますが、育苗期間中の温度管理次第でこの長さはどんどん長くなり、3cm台で止めるのが農家の技です。

「腰」が長くなるほど、次の葉の出現が遅くなり生育が緩慢になります。 また、苗の植え付けの深さは2〜3cm程度が最適とされ、植え付けが深いとこれまた生育量が取れません。 「腰」の長さが理想的な3cm台で止められ、田植え時にこの第1葉が地面にちょこっと顔を出すように作業できれば完璧な田植えができるのです。ちなみに左の長い葉が第2葉。真ん中の葉が第3葉でまだ伸張中です。この状態が、人間でいえば高校生くらいの育ち盛りで、田んぼに入っても勢い良く根付きます。

 

 

 

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5月1日

4月は雨の日が2〜3日しかなく、農作業日和が続きました。

 

育苗作業も最盛期を迎えていますが、好天に恵まれて例年

 

より早めの成長となっています。写真は苗をほじくって並

 

べたものです。籾の栄養分をもらって葉が伸びている様子

 

がわかります。

 

水田にも大方、水が入りました。
富山はもともと水の美味しさには定評があり、なかでも水道水の良味は有名ですが、当地でも上流地域の水田では、飲んでも大丈夫な水でお米を栽培しています。
そんなお米、美味しいのは当然でしょう!

の思いを持って、GWもトラクターから田面を眺めています。

 

 

4月22日には早生品種の育苗施設巡回が行われました。

管内23施設の管理担当者が互いの成育状況を確認しながら研修しました。(写真左)

育苗ハウスの中は緑のじゅうたんを敷き詰めたように壮観な光景ですが高さがビッシリ揃った苗箱は、管理者の自信作でしょう。(写真右)

田植えの予定は、早生品種(五百万石・雄山錦)は5/3頃から、中生(コシヒカリ・てんこもり)や晩生品種(山田錦)は10日頃から始まります。 ここまで好天が続き、順調に苗が育っています。

5月も気持ちの良い日和が続いてほしいものです。

 

 

 

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4月15日

前回は籾を10〜12℃の水に約10日間入れる浸種作業まで

 

お伝えしました。浸種作業は籾に水と温度を与え、休眠

 

状態を打破する役割があり、目覚めた籾が活動を開始する

 

ために水槽の水はトロトロとなり、中は酸欠状態になります。

 

そのため、毎日の水交換は欠かせません。

 

 

 

次は目を覚ました籾から、芽を出させる催芽作業に移ります。

設定温度は30℃で18〜24時間です。満遍なく温度を与えるために上から温水シャワーを掛けますが、品種やその年の休眠具合によって芽を出す時間がまちまちのため、細かな管理が求められます。(写真左上)。 完成品は(写真右上)です。

ハト胸状態に膨らんだ籾から1ミリ程度の芽が出ているのが理想で、あまり長く出芽すると、種まきの際に芽がちぎれてしまいます。ちなみに(写真左上)の機械は「ハトムネ催芽器」と言います。

出芽した籾を脱水機にかけ水を切ってから播種しますが、苗箱(30×60センチ)1枚への播種量は乾籾換算で酒米は140g、うるち米で120gです。

(写真上)は酒米の五百万石ですが、140g播きの密度はこんな感じです。

さて、育苗作業が順調に進むなか、同時進行でトラクター作業が続いています。

好天続きで快適な日々ですが、山々の残雪もあと1ヶ月はあるでしょう。

当地では毎年、4月から5月にかけて台風並みの南風が山から吹き降ろし、育苗ハウスに被害を与えます。

昔から当地の大風は山の雪が消えないまでは・・・と云われておりますが。

 

 

 

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4月4日

例年より早い桜前線の北上が伝えられております。今年は

 

賑やかな入学式になりそうです。

 

4月に入って、いよいよトラクターが出動し始めました。

 

写真左はアゼ塗り作業をしているところです。アゼは田と

 

田の境界線ですが水を遮断するという重要な役割があります。

 

 

野ネズミやモグラがアゼを穴だらけにして、そこから水が漏れ出すことが多々あります。

そこで、アゼを塗り直す作業が行われるのです。 昔は田んぼの区画も小さいためにアゼが多く(長く)、まして機械の無い時代のアゼ作りは農家の大変な労働であったそうです。

 

種もみの芽出し作業も始まりました。 当地ではモチ米を除く全量の種もみを、農薬を使わないで湯と食酢による種子消毒(温湯消毒)を採用しています。

まずは、乾もみを60℃のお湯に10分間漬け込むことで殺菌消毒を行います(写真左) その後は、農家の育苗施設での浸種作業に入ります。(写真右)

休眠状態にある種もみを10〜12℃の水に10日間程度漬け込むことで、もみが芽を出します。 そのため毎日の温度管理が重要となってきます。

 

 

 

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3月8日

3月に入って厳しい寒さが戻って参りました。

 

このところ作付けシェアを拡大している酒造好適米を推進

 

するための蔵元訪問が中心となりましたが近年の酒米不足は

 

今年も続く見通しで、寄せられている平成26年産米の数量は

 

これを上回る状況となっております。

 

このような環境が今後も続くと楽観視はしておりませんが、蔵元様がコメ集めで大変な時こそ、しっかりとした生産体制を整えて信頼関係を構築したいと考えております。

 

今年は福島県二本松市の大七酒造様に伺いました。

太田社長から、「生もと造り」や「超扁平精米」などこだわりの酒造りについて説明をいただき、参加した営農組合代表者からは「26年産の作付け前にあたって、気持ちが引き締まった」などとの声が聞かれました。

コメ消費の低迷、不透明なTPP情勢。「生き残れる農業」のキーワードは「消費者から選ばれる産地」なのだと思います。

平成26年度も積極的な交流活動を続けてまいります。

 

 

 

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2月3日

田んぼに雪がありません。富山の1月の積雪量は過去6番目に

 

少ない年で、大寒を過ぎた後は暖かい南風が吹き込み3月下旬

 

並みの陽気になる日もありました。当地の冬の大イベント

 

「全国雪合戦選手権大会北陸予選」も昨日初めて屋内グランド

 

で開催されました。雪球を作る雪も無いためにお手玉みたい

 

な室内専用球を使っていました。

 

1972年1月の積雪量最少の年には2月に入って70cmの雪が降ったらしいので油断は禁物ですが、やっぱり雪の無い冬は気味が悪いものです。

 

1月から2月にかけては営農計画をたてる重要な時期です。
国の生産目標数量を受けて、JAなんと管内の集落へも水稲作付面積を配分しました。(写真右は1/17 生産組合長・営農組織代表者合同会議)
「生き残れる農業」を模索するJAなんとでは、酒造好適米の増産を踏まえた品種構成の検討を農家へお願いしています。
県下有数の良質米コシヒカリの産地として、農家へ厳しい提案をするのは心が痛みますが将来の展望を考えれば致し方ありません。


  集落座談会が始まっています。(写真左)
  大勢の農家と膝を付き合わせる貴重な会議です。農家と心を繋いで26年産に取り組みたいと思います。

 

 

 

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1月6日

新年明けましておめでとうございます。

 

本年もJAなんと産米をご愛顧賜りますよう宜しく御願い致し

 

ます。さて、当地は数年振りに雪の無いお正月を迎えました。

 

予報では今冬も低温豪雪が報じられていましたが、雨は降れ

 

ど雪には変わらず、田んぼも土が顔を出しています。

 

ただ、油断はできません。小寒から大寒に向かう時期です

 

から冬本番はこれからです。

 

 

 

 

 

様々な地域で語られる雪と米の豊凶の関係ですが、殆どは豪雪の年は豊作とあります。  

理由として「1年間に降る雨の量は決まっており、豪雪の年には雨(豪雨被害や病気被害)が少ない」とか、「雪の少ない年は虫が越冬するため被害(害虫被害)が出る」など真贋を問わず様々なものがあります。 多くは、米にとって最も重要な水と日射量の確保を祈ってのことと思いますが、一方では「良いことに結び付けなければ雪との闘いに気が滅入る」と言うのもあるのではないでしょうか。

私たち、雪国の農家は田んぼの土が見えてくると、気忙しくなり落ち着きません。生活の支障が出ない程度に雪は降ってもらいたいものです。

昨年の稲作の反省事項は充分に検討を済ませました。雪の力で気持ちをリセットして平成26年産に臨みたいと思っています。

 

 

 

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12月4日

平地には初雪がありませんが、山は11/12に雪化粧しました。

 

平成25年度を振り返ると、改めて農産物は天候に左右される

 

ものだと感じました。当地域は県内でも標高が高くて山から

 

流れ出る水は冷たい。農家は生真面目で目的意識は高いなど、

 

コシヒカリの優良産地であることに変わりないので、今後の

 

事について冬場にしっかりと話し合いを進めます。

 

紅葉に降りかかる雪のデコレーションは大変きれいです。中央のこたつの様な山は、城端のシンボル袴腰山(はかまごしやま)です。

 

 

私たち営農指導員は、天気まわりを予測しながら農薬や肥料体系を設定し農家へ情報提供するのが本道で、作物の出来栄えを天気のせいにするのはタブーだと思っています。

ただ、今年8月上中旬の高温で白未熟粒(米の一部が白く濁る)被害が出ました。これは一般的に1日の平均気温が27度を上回ると発生します。

この高温障害を回避するために、田植え時期の繰下げ(5月連休→5月中旬)や、田への入水で対応を取ってきたのですが、追いつきません。 当JAにおいては辛うじて1等米比率90%台は守った訳ですが、今後の対策について、しっかりと話し合いを進めたいと思っています。

(写真は11/5生産組合長、営農組織代表者会議110名出席)

 

 

 

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11月1日

平成25年産米の検査は先月末でほぼ終了しました。

 

10月30日付け作況指数は全国が102、富山も102と「やや良」の

 

豊作基調と発表されました。

 

しかし、1等米比率は富山県数値が68%と例年にくらべ10%

 

以上ダウンし、当JAにおいても90%台前半と近年にない

 

苦戦となりました。

 

 

 

 

 

コシヒカリは今年度、全県的な被害となった乳白が散見され、1等米比率は90.6%にまで落ち込んだ。特に個人調整物は色彩選別が行われていないために約半数が2等米になりました。

乳白米の主な原因が出穂期から穂揃期(8月上旬)の高温障害だったようです。

今後は生産組合長会議や、担い手組織協議会の稲作反省会、直播研究会の検討会と実情を踏まえた検討会議が次々と開催されます。

今年最大の課題となったコシヒカリの高温障害については、指導機関としての分析と知恵で農家への提案を続けていきたいと思っています。

 

 

 

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10月17日

例年になく台風が立て続けに日本列島に襲来しています。

 

雨こそ降りましたが、田んぼには稲は無くなっており被害は

 

ありませんでした。田んぼでは、牛糞堆肥やアルカリ資材を

 

撒布してトラクター作業が始まっており、すでに26年産の米

 

作りが始まっています。

 

現在、米の検査も終盤戦に入っています。

 

 

 

 

 

酒造好適米については、五百万石、雄山錦、山田錦ともに品質はまずまずの出来といったところです。

また、これからの時期に収穫を迎える農産物は、大豆とそばです。

大豆は台風の合間を縫って収穫が進んでいます。(写真右)

 

 

 

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10月2日

管内は世界遺産「五箇山合掌集落」を抱える地域で、秋の観光

 

シーズンに入っています。城端地域では、そばの花(写真下)

 

が満開となり五箇山地域ではコスモスが合掌家屋を引き立て

 

ています。

 

収穫の終わった、コシヒカリ・てんこもりの主力うるち米は

 

カントリーエレベーターで籾摺り作業の真最中です。

 

籾の荷受重量は昨年を上回る数字となり、籾摺り工程でも網下米(酒米2.1ミリ・うるち1.9ミリ)は少ない状況で登熟の良さを感じています。

 

先日発表された9月15日現在の作況指数は富山県102ということです。

昨年は富山県の最終作況指数100に対して、当地では「それほど取れていない」感覚でしたが、今年は手応えのある収量になりそうです。

現在、田んぼに残っているのは晩成酒米の山田錦だけになりました。

その山田錦もようやく登熟期を迎え、週末からは稲刈りが始まります。山田錦は脱粒しやすい品種のため、方向の定まらない台風23号が日本海に入って風台風にならないことを祈るのみです。

 

 

 

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9月17日

全国各地で甚大な被害をもたらした台風18号は、当地へは

 

16日未明から昼にかけて接近しました。今回、降雨時間

 

は長かったものの水が堤防を超えることはなく、田んぼに

 

溜まった水も午後からは順調に引いていきました。

 

稲の被害状況も殆どありませんでした。早生酒米・コシヒカリは

 

収穫を終え、晩成酒米の山田錦はすずしい顔をしています↓

 

台風の際は、H20年7月の豪雨被害が頭をよぎりました。当時は河川が氾濫し、JAのカントリーエレベーターも水没しました。幸い稲刈りの直前であったため復旧が間に合いましたが、今回は収穫を終えた米が大量に貯蔵されているため、早朝より職員約50名が土のう袋を作りカントリーに積み上げました。

 

 

(写真上&左)

恒例の「産地研修会」は9月14〜15日に行われました。 稲刈り体験会があった14日は好天に恵まれ、地元農業者の手ほどきを受けて手刈りやコンバイン作業、夜は麦屋まつりを鑑賞してもらいました。

私は今、カントリーエレベーターの夜勤をしながら原稿を打っています。振り返ると、のどかな稲刈り体験会や麦屋まつり、集中豪雨に怯えながらの土のう作り、様々な出来事がありすぎた3連休でした。

 

 

 

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9月5日

昨夏は9月中旬まで熱帯夜が続きましたが、お盆明けには

 

涼しくなりました。コシヒカリも収穫適期を迎えました。

 

今週は天候が安定しないために農繁期は来週になると思い

 

ますが、コシヒカリと秋雨前線は因縁の関係ですから農家

 

は一日に何度も天気予報をチェックしています。

 

(写真右)

晩成品種の山田錦も傾穂期に入りました。収穫は1ヶ月後とあって、葉色も濃く、まだまだ桿長(草丈)は伸びていくと思われます。

 

例年、当地ではお盆を境に風が変わり、 朝晩は寒いくらいになります。

米にとって寒暖の差は大変 重要で、夜の高温は稲が呼吸を止められずデンプンを体内に蓄積できない環境となります。

(写真左)8月26日には五百万石の初検査が実施されました。

今年の五百万石・雄山錦の酒造好適米は、収量や整粒歩合は平年並みながらも、千粒重は大きい傾向にあります。また、胴割れや着色等の被害粒は例年並みの数値で全量が1等となりました。 詳しい品質評価は後号で報告いたしますが、既に出荷は始まっており、改めて蔵元様の評価を伺いたいと思います。

 

 

 

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8月5日

ようやく梅雨明けです。6月は空梅雨で、ため池の貯水量が

 

減ったりと心配でしたが、7月に入り全国的にも戻り梅雨に

 

なったのか不安定な夏空が続きました。

 

左の写真は花盛りのコシヒカリ。田植時期を繰下げたにも

 

関わらず、7月中の出穂になってしまい高温障害が心配され

 

ましたが、梅雨明けが伸びて助かったのかもしれません。

 

(写真右)

五百万石。少しずつ色づいてきました。今月14日には酒米生産者を集めて刈り取り目合わせ会を開催いたします。

 

7/25には恒例の「なんと酒米サミット」を開催し県内外の酒造関係者にお越しいただきました。 雨の合間を縫って五百万石、雄山錦、山田錦の圃場をご覧いただきました。(写真は雄山錦の圃場)

今年は生育が早いため、花盛りの田まわりとなりました。その後は酒米のプレゼンテーション、意見交換会を経て懇親会へと移りました。

現在、五百万石、雄山錦ともに成育は順調で、今年の稲刈りは例年より5日程度早く始まりそうです。

 

 

 

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7月18日

北陸地方はまだ梅雨明けしていませんが、空に浮かぶ雲は

 

もう夏のものです。

 

生育が早いのは早生品種だけではなく、主力のコシヒカリ

 

も同様です。現在は穂揃期となっており、農家は戸惑いなが

 

らも、いもち病等の殺菌剤とカメムシ対策の殺虫剤を混合し

 

た総合防除を始めています。収穫は9/5頃からでしょうか。

 

(写真右)

7/8〜12にはコシヒカリ対象の青田まわりを開催しましたが、草丈は充分に長く、幼穂も1cm程度まで伸びています。

 

前号まで、今年産米は生育が早いとお伝えしていましたが、五百万石や雄山錦の早生品種は先週末には出穂してしまいました。(写真右)
稲は通常、出穂から35日で登熟期を迎えることから、今年度の稲刈はお盆明けすぐと推測し、カントリーエレベータは8/17から受入れを開始することを決めました。現在は充分な点検と清掃が急ピッチで進んでいます。
富山県では昨年被害の多かった胴割れ米を防止すべく、出穂後の入水管理や適期刈取り等の徹底を呼びかけています。
当地では被害が少なかったものの、今夏も昨年同様の猛暑予報が出ています。稲も農家も水分不足には充分注意して乗り切りたいと思っています。

 

 

 

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7月2日

梅雨入りしたのですが、あまり雨が降りませんね。

 

当地は一部のため池やダムで水位の低下が見られるものの、

 

用水には充分な水が流れ、水田の水不足には至ってません。

 

むしろ、充分な水と気温、日射量で稲の生育は近年では最も

 

早く進んでいます。

 

ところで、7/2の正午がH25年の折り返しって知ってました?

 

(写真右)

茎の皮をむくと稲穂の赤ちゃんにあたる幼穂(ようほ)が出来上がっています。先端に見える白い毛のような物が幼穂で、写真サンプルでの長さは2ミリ程度です。

 

早生品種の酒造好適米、「五百万石」や「雄山錦」は平年に比べて草丈は長く、茎数も多くなっています。

五百万石や雄山錦は幼穂が8〜10ミリ、コシヒカリは15ミリに達した頃が散布好適日となります。
この幼穂形成期の調査を行った後に、青田まわりを開催して農家へ情報を提供します。
今後は穂肥の散布作業を迎えますが、散布の時期が早すぎると籾数が多くなりすぎたり、稲が倒伏したりしますし、遅くなると収量がとれません。

 

 

 

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6月15日

今月初めての雨が降りました。

 

管内は元々あまり水の心配が無い地域なのですが、それでも

 

ため池や、用水の水量も少なくなっており、梅雨入りが待ち

 

遠しい状況になっています。

 

田植えから1ヶ月を経過した圃場では、水を抜いて田を乾かす「中干し」作業に入っています。適性な籾数を確保するために行います。

スムーズな排水の為に、管理機で稲の株間を走行し溝を切ります。

 

中干し作業は農家によって、除草剤を同時に散布する場合もあります。(写真上)

中干しの程度は田の表面に細かい割れが生じるくらいまで乾かし、出穂期まで入水と排水を繰り返します。(写真左)
その作業をメリハリ良く行うために溝切りは重要な作業のひとつです。

 

 

 

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6月3日

5月は平年より雨が少なく充分な日照時間が確保できて稲の

 

生育環境は良好です。左写真は高台から見た管内の様子です。

 

水田の中に当地特有の散居村が島のように浮かんでいます。

 

黄色に見えるのは大麦で今週末から収穫が始まります。

 

(写真右)

5月連休植えの五百万石です。葉令は6葉令くらいとなっていて分けつ(1本の茎から新しい茎が出ることで、これにより茎の数が飛躍的に増える)が始まっています。

 

当地では営農組織による水田管理が大半なのですが、JAが管理する生育データに使う調査も農家自らが行っています。  調査する項目は、草丈(稲の長さ)、茎数(1株あたりの茎の本数)、葉令(稲1本あたりの葉の枚数)で定期的に調査しJAへ報告します。

5月20日には、調査担当者向けの講習会を開催しました。(写真左)

各集落での青田まわりも始まりました。五箇山地域を除く平地39集落を7名の営農指導員が回ります。 青田まわりは全3回を予定しており7月中旬まで続きます。 第1回目は、水管理と除草剤の使用方法です。(写真右)

 

 

 

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5月16日

5月に入りようやく天気が安定し、田植え作業は順調に進んで

 

います。当地域は営農組合がほとんどで、家族総出の風景は

 

少なくなってきました。各戸からの出役者は男性が田植機、

 

女性が苗箱の洗浄を行います。田植機には2名が乗り込み

 

、運転手の他、1人が苗の継ぎ足しをします。

 

機械の停止時間を極力短くし、作業能率を上げます。田植え後の姿はさみしいくらいにスカスカですが、1ヶ月もすると30センチの苗と苗の間隔がかなり狭まってきます。(写真右)

 

当地域では籾を直接田んぼに播く、直播(じかまき)栽培も増えています。

栽培技術の研究が進んだことに加え、今や農作業での1番の重労働となった育苗作業を軽減しようと普及が続き、現在では水稲作付面積の15%(180ha)を占めています。(写真左)

また、5月8日には生産組合長と営農組合長の合同会議を開催し、苗の初期成育について留意点を確認いたしました。(写真右)

 

 

 

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5月1日

5月は皐月とも言いますが、早苗月(さなえづき)が語源

 

との説もあります。当地でも、田植えのことを「さつき」と

 

呼ぶなど、5月は田植えのハイシーズンです。ハウス内の育苗は

 

順調に進んでおり、すでに第1回の育苗巡回も実施しました。

 

右の写真は苗の姿です。

左の短い葉が第1葉、右の長い葉が第2葉で、このあと真ん中から第3葉が顔を出せば田植え準備完了となります。

 

数年前までGWと言えば田植え一色でしたが、最近の田植機の出動は5/10〜15がピークに。理由は温暖化と出穂期の関係にあります。

GWに田植えをしたコシヒカリは7月下旬に穂が出ることになるのですが、

この出穂期に35℃近い気温が続くと高温障害で米が白く濁るのです。

そのため出穂期を8/5頃にしようと、田植えを5月中旬に繰下げました。

当然、兼業農家の多い当地の農家は困惑し、様々な意見も出ましたが、

最近はようやく定着してきました(感謝!)

ただし、GWに田植えが無くなっても前段のトラクター作業があるので、GWを田んぼで過ごす生活に変わりはありません(涙)

 

 

 

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4月15日

今年は早々と田んぼの土が見えたのに、晴天が続かない上に

 

気温も上がらず作業が進みません。春のトラクター作業は、

 

乾いた土を耕起する「荒起こし」、入水して土と掻き混ぜる

 

「中起こし」、田植え前に表面も平らにならす「代掻き」の

 

3回の行程が必要です。最初の荒起こしだけは田んぼが乾いた

 

状態でないと、タイヤ跡で田んぼが深くなり良くありません。

 

そのため、4月中旬に行う荒起こし前の天候が重要になるの

 

ですが、先週はみぞれも降る寒い一週間でした。

 

ようやく一昨日から暖かくなり、管内の田んぼには多くの

 

トラクターが出動しています。

 

 

また、同時作業で行われている育苗作業も順調に進んでいます。

約10日間の浸種、2日間の催芽を経て出芽した種籾を播種していきますが、出芽は1ミリ程度に抑えるのが技術で、出過ぎると播種時に芽が切れてしまいます。(写真右)

播種は苗箱1枚あたり、120〜140g播いていきます。

写真は140gの五百万石です。(写真中央)

 

 

 

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4月1日

いよいよ4月です。 種籾の温湯消毒が始まりました。

 

当JAでは農薬の軽減を図るために、種子消毒にはお湯と

 

酢による無農薬殺菌を全量で実施しています。

 

まもなく、播種作業が各集落の育苗施設で始まります。

 

東北から北の日本海側では今年も大雪であったと、報道で言っておりました。 先月から酒造好適米のお得意様まわりをしていますと、「北陸も大雪じゃなかったんですか?」と聞かれます。 こちらでは昨年まで2年続けての大雪でしたが、今年は3月中旬には田んぼの土が顔を出しました。

写真は3月15日と25日の様子です。

秋の稲刈り後に、トラクターで田んぼを起こし、溝を切っておくと、雪解け水が溝から川へ速やかに排水されて早く田んぼが乾きます。

 

 

 

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2013年3月1日

当地の2月は集落座談会の月です。国や県から市を経由して

 

きた平成25年度の水稲を作付できる面積を各集落へ配分し、

 

今年の営農計画を説明します。43箇所の集落で行われた集落

 

座談会に大勢の生産者がご参加下さいました。この会議を

 

終えると、営農組合や農家は一斉に農作業モードに入って

 

いきます。品種の確定から、使用する肥料や農薬の選定。

 

育苗の日程までを決定してJAへ計画書などを提出します。

 

さあ、3月です。冬眠を終えてがんばります!

 

 

前回、今年は雪が少なくて暖かい。と書いておりましたが、やっぱり2月でした。

2月4日の立春を過ぎたあたりから連日の寒波が押し寄せ、ようやく数日前から最高気温が10度近くになりました。 富山県では海沿いの平野部に積雪はありませんが、当管内はまだまだ雪景色です。

昔から、一年間に振る雨や雪の量は決まっていると言います。冬の積雪が少ないと、夏に雨が多くなる。 やっぱり冬には雪が降ったほうが良いのでしょう。

よく、雪の降らない地域の農家はどんな気持ちなのかと考えます。

こちらでは雪が解けると気ぜわしくなるので雪がまだあるうちは心が落ち着きます。

屋根の雪下ろしをしない程度に雪は必要です。

 

 

 

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2013年2月1日

東北から北海道の日本海側は今年も豪雪とのことですが、

 

当地の積雪は昨年の半分以下、豪雪地帯の五箇山地域でも

 

積雪は1m50cm程で合掌集落も建物の大部分が見えています。

 

2月から集落座談会が始まります。2月中旬にかけ管内43箇所

 

で開催し、平成25年産の栽培管理の注意点や、生産計画を

 

話し合います。1月11日には、各集落への生産目標面積を

 

配分する会議を開催して決定。生産組合長へ通知しました。

 

農薬や肥料の適期散布を心掛けて良秋を迎えたいと思います。

 

 

当地の方言で「スンズラ」という現象があります。
前日に気温が上がり、雪解けが進んだところへ放射冷却の朝を迎えると、雪の表面がカチカチに凍って大人でも雪の上を歩けるようになります。
当然、登校中の小学生は大はしゃぎで、昔から母親の「今朝、スンズラやよ〜」の声に子ども達は飛び起き、なが〜い道草を楽しみながら学校へ向かったものです。
私の中学生の時は、田んぼの上を自転車で走って登校したこともありましたが(止まると沈みますが・・)、最近は見かけません(苦笑)
スンズラは通常、気温が上がる2月下旬から3月の現象ですが、やはり今年は温かいのでしょう。

 

 

 

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JAなんと管内

 

 

 

12月3日

今月からは農家向けの稲作反省会や生産組合長会議。

 

1月からは平成25年産米に向けての会議が始まります。今年の

 

反省点を確認して来年度の段取り。熟考の冬が始まります。

 

山間や五箇山地域の初雪は11/14。

紅葉と雪景色が混在した美しい風景になりました。(写真右)

平地での初雪は一昨日の1日で、昨年より8日早い冬将軍の訪れです。

 

当地初冬の風物詩といえば、庭木の雪吊りです。

北陸地方は豪雪地帯のうえ、雪質が湿っていて重いので庭木の枝は吊っておかないと折れてしまいます。 雪吊りといえば金沢の兼六園が有名ですが、なんと管内の農家の庭でも職人並みの技術で枝が吊られています。

業者に委託される家もありますが、多くは農家の農閑期仕事で行われています。(写真左)

 

 

 

 

11月の管内は、立冬を越してから好天がほとんど無く、11日に開催した農業祭も雨風が

強くて寒い1日でした。それでも、多くのお客様が、白菜や大根、ネギ等を求めて来場され、

ほぼ完売させていただきました。

 

 

 

 

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JAなんと

 

 

 

11月2日

まもなく立冬を迎え、一雨ごとに秋が深まってきます。

 

今日も朝から雨で気温は10度に届きません。

 

今、カントリーエレベーターでの籾摺り作業が続いています。

 

高温障害や収穫時期のフェーンによる胴割れ等により、昨年より収量が悪化したものの品質はまずまずの出来です。

 <平成24年産米1等米比率>  
 コシヒカリ98.3%

 特別栽培米コシヒカリ99.7%

 

 

来年の転作地では1ヶ月前に播種した大麦が緑のジュータンを広げています。

 

 

 

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JAなんと

 

 

 

10月16日

ようやく全ての稲刈りが終了いたしました。

 

今は『異常気象には良質な土づくりで対抗」との理念から

 

堆肥散布が最盛期を迎えています。家畜の完熟堆肥に加え、

 

アルカリ質資材の「パワーシリカ」を散布しトラクターで起こします。

 

また、大麦と並ぶ主力の転作作物である大豆(品種エンレイ)も収穫期を迎えました。あと圃場に残るは、そば(写真左下)だけとなります。

 

 

10月1日現在、富山県の作況指数は100となっていますが、現場の感覚では97〜98程度といったところでしょうか。
原因は茎数不足に加えて一穂着粒数の減少となりますが、猛暑に対して入水の措置は取れたものの予想を上回る肥料の吸収拡散に対応できなかったと考えられます。
特に大粒品種の酒造好適米の減少が大きいために、酒米産地である当地にはそう感じるのかもしれません。

 

 

 

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JAなんと

 

 

 

10月2日

先月30日、本州に上陸した台風17号。富山県においては今回も

 

立山連峰などの3,000b級の山々に守られ、100ミリを超える

 

大雨にはなったものの、心配していた強風は吹かずに過ぎ

 

去りました。新米の籾摺り・出荷が順調に始まっています。

 

山田錦は草丈が長いうえ、脱粒しやすい品種で、コンバインでの刈り取り中でも籾がこぼれる場合があります。私達が最も心配していた収穫1週間を切ってからの台風直撃でしたが、北アルプスの山々が救ってくれました。

 

 

9/15・16には、恒例の「コープこうべ産地研修会」を開催し、コープ組合員等47名をお迎えしました。夕立の時間帯があったものの、手刈りやコンバインによる稲刈りを体験いただきました。  

特に手刈りによる収穫は、農家の中にも経験が無い世代もおり、受け入れ営農組合でも久しぶりに主役が回ってきたベテラン組合員は、大いに張り切っていました。

 

 

 

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JAなんと

 

 

 

9月17日

9/5から始まったコシヒカリの収穫は、好天に恵まれ約10日間で

 

大半が終了しました。例年、9月中旬は秋雨前線が停滞し

 

稲刈り作業が足踏みするものですが、大きく張り出した

 

太平洋高気圧に守られて晴天が続きました。

 

ただ、気温も連日30度を超えていたために、平年は1日に3%程度進む登熟歩合も、今年は幾分か早い感じです。そのため農家は胴割れを心配して計画を前倒しして刈り取り作業を進めました。

 

 

当JAは県内屈指のカントリー利用率を誇っており、全量の搬入を義務付けている酒造好適米は当然ですが、作付け品種の60%(約720ha)を占めるコシヒカリも9割近くが持ち込まれます。

そのため収穫最盛期には籾を積んだダンプや軽トラックが長い列を作ります。

農家の皆様には大変ご迷惑をお掛けしておりますが、県下トップの上位等級比率と、品質の均一化を目指すJAなんとの営農方針にご理解をいただいており感謝です。

 

 

 

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9月3日

例年にない残暑の厳しさです。コシヒカリは5日程度

 

早回っており、今週末には収穫が始まりそうです。

 

毎年、コシヒカリの収穫期は秋雨前線が停滞し、刈取りが

 

計画通りに進まないことも多く、天気予報との睨めっこが

 

続きます。 コシヒカリは倒伏に弱い品種ですが、幸い今夏

 

は高温少雨であったために草丈は短めとなり、倒伏した

 

圃場は余り無いため、天気に恵まれれば良い取れ秋になり

 

そうです。

 

 

連日気温が33℃近くまで上昇し、午後からはゲリラ雷雨が襲う日々です。

そんな中、昨日で早生の酒造好適米、五百万石の刈り取りがほぼ終了いたしました。

平均気温が例年に比べ2℃以上高いこともあり、5日程度早回った稲刈りでしたが好天に恵まれ、平場地区から山沿いの地区まで順次、全量がカントリーエレベーターに搬入されました。

8月17日には刈り取り目合わせ会を開催しました。(写真左)

 

刈り取り開始は21日、籾の黄化率は80%台

(写真右)といったところです。

玄米検査はこれからですが、現場の感覚では収量はやや少ないものの、製品歩合は70%台となっており、平年にくらべて約10%高い数値を出しています。 籾摺りも始まっており、本日が五百万石の初出荷です。

 

 

 

 

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JAなんと

 

 

 

8月14日

コシヒカリは高温登熟が大敵ですが、7日の立秋を過ぎて

 

朝晩の気温が下がり、昼夜の気温差が大きくなってきました。

 

夜にエネルギーの発散を止めることで粒張りが良くなります。

 

当地にもお盆休暇で県外ナンバーの車が増えてきました。

 

曇り空が続く見込みで残念ですが西の集落(写真右)から朝日が当たる早朝の風景。

清々しいですよ。

 

 

お盆が明ければ、いよいよ早生品種が刈り取り適期を迎えます。

当地の早生品種は酒造好適米の五百万石と雄山錦ですが、酒米にとっての最悪の被害粒は胴割れであることから、17日夕方には酒米組合主催の「刈り取り目合わせ会」が予定されています。また、早生品種以外、中生主力のコシヒカリやてんこもりについても、各集落の圃場に刈り取り適期を記入した札を設置して、品質の均一化に努めます。

6日から8日にかけて夏季集落座談会を開催しました。出席農家に、カントリーエレベーターの稼動計画やコメづくり終盤戦の水管理などを説明いたしました。(写真左)

現在、五百万石は黄化が始まりました。五百万石、雄山錦は胴割れ防止のために黄化率85%を刈り取りの目安としており、出穂期(7月20日)から積算気温(毎日の平均気温を加算した値)950℃を計算すると、収穫は8月22日頃と予測しています。(写真右)

 

 

 

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JAなんと

 

 

 

8月1日

暑中お見舞い申し上げます。

 

主力品種のコシヒカリですが、出穂期の稲にとっての高温

 

登熟は、乳白被害粒の原因となるため問題視されています。

 

そのため、5月中旬植えの8月5日の出穂に誘導してきました。

 

圃場では走り穂(特に成長の早い穂)が風に揺れています。(写真左)

 

昨年に続いての空梅雨、猛暑となっておりますが、農家は早くから入水を徹底しており、7月中の出穂は免れた模様です。

 

 

早生の五百万石や雄山錦は平年より2〜3日早い出穂で、7/26に開催した「なんと酒米サミット2012」では穂揃期(全体の80%の株から出穂)から傾穂期(通常、穂揃期から1週間後で穂が傾き始める状態)に差し掛かる圃場を見学してもらいました。(写真左)

酒米の意見交換会では蔵元様と生産者による意思の疎通もあり、あと1ヵ月に迫った収穫期に向けて気を引き締めさせられました。

 

 

 

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JAなんと

 

 

 

7月15日

前回報告したように、昨年に続いての空梅雨で稲の生育は

 

いくぶん早回っております。早生品種の五百万石は走り棒

 

(特に成長の早い茎から出る一番穂)が現れ20日頃には、

 

出穂期を迎えそうです(写真左)。コシヒカリは幼穂形成期

 

を過ぎ、まもなく穂肥散布の時期を迎えます。(写真下)

 

出穂期、開花期は稲にとって最も重要な時期で、日照不足や低温は収量や品質に重大な被害を及ぼします。まもなく、梅雨が明けてお盆頃まで平年並みの天候が続いてほしいと願っています。

 

 

この時期、早生の代表格の五百万石と中生のコシヒカリは、葉色がハッキリと異なります。  

出穂を間近に控えた五百万石の葉色が、濃くなっている(葉色指数4.5)のに比べて、穂肥施用の時期を控えたコシヒカリの方は、最も色ざめが進んだ状況(葉色指数3.7)です。

コシヒカリは好天が続き、葉色が4.0以下となり、チッソ飢餓状態にならないと充分な穂肥対応ができません。 このくらいに色ざめが進んだのは、天気に恵まれた証しです。 (左:五百万石、右:コシヒカリ)

 

 

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JAなんと

 

 

 

 

7月15日

昨年に続いての空梅雨です。6/9に梅雨入りしてから雨が

 

降ったのは、ほんの数日で気温も高めの日が続きます。

 

大雪のあとの空梅雨。昨年と同じような気象条件の中ですが

 

稲は順調に生育しています。斑点米の原因となるカメムシの 

 

生息調査もスタート。畦畔や河川付近等を虫取り網を使い

 

20回すくい取り捕獲数を記録するもので、週1回調査します。

 

 

カメムシは草むら等の涼しい場所を好み、夏場に出穂するイネ科雑草をエサにします。雑草の穂だけを吸ってくれればいいですが、同時期にもっと瑞々しいイネの穂にも来て厄介です。
対策は畦畔の草刈りをこまめに実施して生息密度を下げ、出穂期の防除で退治することになります。

集落ごとの青田まわりも2回目を終えました。(写真右)

 


空梅雨の影響もあり、草丈は短め、uあたりの茎数はやや少なめとなっています(写真左)ので、水管理についての注意点を説明しました。ただ、こんな年は畦畔の雑草も伸びが遅くて、草刈りの作業だけは助かっています。

 

 

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JAなんと

 

 

 

 

6月9日

梅雨入りしました。平年より3日早く、昨年より9日早いとの

 

事ですが、ここ数日は好天が続いています。当地は中山間地

 

である他、大きな水系に属している事から干ばつの心配は

 

殆どありません。むしろ、梅雨明けが遅れ、出穂期に曇天

 

が続くと収量や品質に重大な影響が出ます。

 

主力の転作作物である大麦(ファーバースノウ)は現在、麦秋を迎えており16日から刈り取りが始まります。
高台から圃場を眺めれば、黄金色の大麦と緑の水田がきれいなコントラストを見せています。(写真右)

 

 

 

現在の稲の生育は五百万石・コシヒカリともに、草丈はやや短め、茎数と葉令は近年並みとなっています。肝心の茎数は五百万石が1株あたり約16本、コシヒカリは約13.5本と目標茎数の約60〜70%に達しており、今頃から田干しに入ります。

乗用管理機などを使い約5m間隔で溝を切ります。(写真左)

これは田の水を隅々まで、速やかに排水するためで、根に酸素を供給し稲体の健全化を促す目的があります。

 

同時に分けつによる茎数の増加にブレーキをかけることで、今月末に迎える最高分けつ期には目標である22〜27本に近づける効果があります。

 

 

 

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6月1日 ※追加

左の写真は、5月の夕方の風景です。

 

当地特有の散居村が、水田の中に浮かんだ島の様に見えます。

 

4月〜5月にかけ、稲が幼い時期までの水田は鏡の様に夕焼けを

 

写し出し、少し高い所へ登ればこの様な風景が見られます。

 

農家を対象とした青田まわりも始まりました。

営農指導員が朝5時半と夕方6時に各集落を回って今後の注意点を確認しています。

 

 

 

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6月1日

田植えが終わり、品種ごとに生育調査が始まりました。

 

各営農組合の担当者が、「調査の仕方」の講習を終えて

 

毎週火曜日の朝に調査しJAへ報告してきます。

 

5月の連休に植えられた五百万石は現在、草丈20cm余り、

 

茎数10本、葉令6.5位で平年並みの生育となっています。

 

特に茎数は分けつも始まり、田植え時に1株3本位だった茎が

 

3倍以上に増えています。6月末の目標茎数が22本位なので、

 

今後はそれに誘導すべく水管理を行っていきます。(写真下)

 

 

 

今の生育ステージでは3項目の調査を行っています。

草丈:(調査対象12株)全ての葉を垂直に立て、地際から一番高い葉先までの長さを0.5cm単位で。 茎数:(調査対象12株)葉鞘から出る、分けつ葉に主桿の数を加えた茎の数。

葉令:(調査対象5株) 展開中の葉がひとつ前に展開した葉と同じ長さになった状態を0.8とし0.1単位

で測定する。(古い葉が退化する場合があるので葉にマジックで数値を記入すること)

 

 

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5月15日

いよいよ田植えが始まりました。

 

4月から5月上旬までは気温の高い日が続いていましたが、

 

ここ数日は寒気が流れ込み、朝の気温は10度を下回ります。

 

田植えの2〜3日前には代掻き(しろかき)を行います。(写真右)

 

この作業によって田面の均平を整えるのですが、大きな

 

圃場ほど高低を直すのは技術を要します。

 

均平の取れた圃場は、数センチ単位の水管理に耐え、稲の

 

生育や除草剤効果に需要な役割を果たします。

 

 

 

田植え後の圃場は水深3センチ程度の浅水管理を行います。これは、水温を高めることで稲の生育を促します。

5cm以上の深水では水温が上がりませんし、土の表面が現れる箇所も生育が遅れます。
また、多くの除草剤は水面に薄い膜を張ることで雑草を退治します。この時にも土の表面が出るようでは効果が無くなります。 平均30m×100mの30a圃場の高低差を5cm以下にするのが、1年の稲作りに大きな影響を与えるのです。

 

一般的な苗による移植植えに対して、近年急速に普及しているのが直播きです。

 

 

 

農作業の機械化が進み、今や唯一の重労働となった苗箱(約8kgの箱を10aあたり20箱くらい使用)の

運搬作業を軽減するために今や20%近くの普及率となっています。
ただ、田植え後の成果がすぐ確認できるのはやはりこれです。

一般的な苗による移植植えに対して、近年急速に普及しているのが直播きです。

 

 

 

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4月24日

今年は晴天が多く、気温も高めで苗の生育には充分な環境が

 

揃っています。ビニールハウス内に整然と並べられた苗箱は

 

低温期にありがちなカビ被害も殆ど無く、緑の絨毯を敷き

 

詰めたようです。早生品種(五百万石、雄山錦)を対象とした育苗

 

巡回が開催され、生産者と指導機関、約50名が参加しました。

 

好天のため、例年より生育が早く、ハウス内の温度が25度を超えない換気管理や水不足対策を徹底するよう申し合わせました。なお、中生のコシヒカリは5/2に開催します。

 

 

目標とする苗の姿(写真左側)。右端の葉は第1葉(1番目に展開した葉)で根までの長さを「コシ」と呼ぶ。このコシの高さを3センチ程度に抑えるのが技術。左端の葉は第2葉で、理想の長さは13cm程度。葉幅が広く、厚く、硬い感じが良。真ん中の葉が第3葉で、この葉が2〜3cm程度に達すると田植え時期のサイン。人間でいえば高校生くらいで、田の中に入っても活着が早く、根から積極的に養分を吸収してグングン成長します。

 

この第3葉の出現が例年より3〜4日程度早く、(通常は種まきから23日)トラクターはGW中も、急ピッチで田植え準備を進めています。

 

 

 

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4月13日

育苗作業の最初の工程は、種籾の消毒から始まります。

 

通常「テクリードC」という農薬に24時間漬け込むのですが、

 

JAなんとではH18年から、農薬を使用せず温湯消毒と

 

いう方法で(効果が低いモチ米以外の品種全量)消毒を行っています。

 

この方法は、乾籾を60℃のお湯に10分間浸け、直ぐに水で

 

冷却します。その後、平均12℃の水に約10日間浸種し休眠を

 

打破します(写真左)。

 

 

 

 

この浸種作業は温度管理もさることながら、1〜2日に水を入れ替える事が重要です。

水に浸けられた種籾は徐々に目を覚まし、呼吸を開始し2日もすれば水がトロトロに

なってしまいます。そうなると、下部にある籾は酸欠状態となり成長を止めてしまい

ます。浸種により目を覚ました種籾を、次は催芽作業によって発芽させます(写真右)

 

 

約30度の水に20時間程度漬け込むのですが、この際の水に2.3%の割合で食酢(穀物醸造酢・酸度4.5%・内酢酸割合8割)を混ぜるのです。温湯消毒とは、当初の60℃10分間の漬込み作業と、この食酢によって種籾の殺菌を行うもので、農薬を使用しない先進的な方法と考え実践しています。催芽を終えた籾は(写真左側)の様になり、播種作業へと移ります。(写真右側)

 

 

 

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4月1日

いよいよ4月に入り、今年度の稲作がスタートしました。

 

春作業の第一弾、種もみの浸種作業が始まりました。

 

当地では、全農家が種もみの消毒の際に農薬を使用せず、

 

お湯と食酢による消毒(温湯消毒)を行っています。

 

 

 

 

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3月20日

写真は五箇山と城端の様子です。今年は2年続いての大雪で

 

合掌集落で有名な相倉(あいのくら)地域は積雪が3mを超えまし

 

た。撮影時も五箇山で1m、城端山間部も30cm位の状態です。

 

当地ではこの時期に数回、強烈な南風が吹き荒れます。

 

風速は20〜30mの生暖かい風で、山の雪が消える時期

 

(5月上旬)まで続きます。この地域はあまり台風には縁の

 

無い所ですが、この春の嵐は時にはトラックが横転する程で、

 

育苗用のビニールハウスなどに多大な被害を及ぼします。

 

 

 

一見迷惑な風ですが、一昨日の夜に吹き荒れた南風で、朝の田んぼの景色は一変しました。

写真が無いのが残念ですが、数十センチあった雪は殆どが消え、田んぼは土と水に覆われて

います。 昨年は大雪にも関わらず、この南風がなかなか吹かなかったために、春作業が大幅

に遅れました。 山の雪が無くなる時期まで吹き続ける当地特有の強烈な南風。一夜にして

田んぼの雪解けを進めるこの風は、昔の人も迷惑がったり、有り難がったりしたことでしょう。

 

 

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JAなんと

 

 

 

 

2月30日

28・29日は、酒造好適米生産組合の蔵元視察研修を実施し

 

ました。山忠本家酒造(愛知県)と小坂酒造場(岐阜県)を

 

訪問し、意見交換や蔵の説明をいただきました。

 

意見交換の場では、30年後の私達の姿について問題提起を

 

いただきました。日頃あまり耳にすることが無い、実需

 

サイドからの叱咤激励に、当地への期待の高さを感じ、

 

後継者を巻き込んだ議論の重要性を再認識いたしました。

 

 

 

平成24年産の酒造好適米については、五百万石の10%増産、山田錦は2倍の

作付を農業者に依頼しております。

生産量のみならず、昨年以上の品質に仕上げて蔵元の負託に応えるべく生産者・

JA職員一同精進したいと思っています。

 

 

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JAなんと

 

 

 

 

2月20日

暦とはよくできたもので、19日の雨水(雪が雨になり、

 

氷が水になる頃)を境に、気候が変わってきました。

 

まだまだ、晴天は1週間に1.2日程度ですが、

 

積雪は順調に減ってきています。

 

田んぼの表情はまず、畦畔が割れ(畦や畔が見え始める)

 

割れ目が徐々に大きくなり、秋起こしの際に掘っておいた

 

溝から順に土が顔を覗かせます。

 

 

 

さて、2月は集落座談会の時期でした。管内43集落それぞれの会場で、今年の営農情報を

中心に説明、また、農家からはJAへの質問や要望等を受けるなど、じっくり時間をかけて

行いました。

 

 

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JAなんと

 

 

 

 

1月17日

年が改まり、農家は平成24年産米に向けて始動しました。

 

本日、1月17日には地域協議会で米の生産目標数量や

 

転作作物の取組を決定し(写真左)、

 

21日には集落代表者に説明会を開催しました(写真下)。

 

 

雪に閉ざされて田畑が見えない雪国だからこそ、室内でじっくり話し合い、

気持ちをリセットできるのだと。そう言い聞かせて除雪に精を出します。

 

 

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JAなんと 吹雪

 

 

 

 

12月末日

温暖化問題はどうなった?

 

と、思いたくなるほどの2年続けての豪雪です。

 

JAなんと地区にある、世界遺産の五箇山合掌家屋も、

 

積雪は約2メートルに達しています。

 

城端地域でも先週から屋根の雪降ろしが始まりました。

 

 

 

5年程前までは、屋根に登ることは殆ど無く、たくさんの雪が降った昭和の頃を懐かしく

思ったものですが、とんでもない事です。
ただ、降りしきる時には白魔とさえ言われる雪ですが、冬晴れの日には水墨画のように

見える山々は四季の中でも最も素晴らしい風景だと思います。

 

 

 

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