次は目を覚ました籾から、芽を出させる催芽作業に移ります。
設定温度は30℃で18〜24時間です。満遍なく温度を与えるために上から温水シャワーを掛けますが、品種やその年の休眠具合によって芽を出す時間がまちまちのため、細かな管理が求められます。(写真左上)。
完成品は(写真右上)です。
ハト胸状態に膨らんだ籾から1ミリ程度の芽が出ているのが理想で、あまり長く出芽すると、種まきの際に芽がちぎれてしまいます。ちなみに(写真左上)の機械は「ハトムネ催芽器」と言います。
出芽した籾を脱水機にかけ水を切ってから播種しますが、苗箱(30×60センチ)1枚への播種量は乾籾換算で酒米は140g、うるち米で120gです。
(写真上)は酒米の五百万石ですが、140g播きの密度はこんな感じです。
さて、育苗作業が順調に進むなか、同時進行でトラクター作業が続いています。
好天続きで快適な日々ですが、山々の残雪もあと1ヶ月はあるでしょう。
当地では毎年、4月から5月にかけて台風並みの南風が山から吹き降ろし、育苗ハウスに被害を与えます。
昔から当地の大風は山の雪が消えないまでは・・・と云われておりますが。
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